1877年（明治10年）設立の、日本初の民間ワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社」をルーツに持ち、山梨県の「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー」を中心に、長野県の「シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原ワイナリー」、「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」の3つのワイナリーで、産地の個性を最大限にいかし、「フィネス＆エレガンス」というワイン造りのフィロソフィーを体現した、日本ワイン造りに取り組んでいます。

シャトー・メルシャンは、日本ワインの黎明期から、新しい栽培方法の導入や醸造技術へのチャレンジを続け、日本ワイン全体の発展のため、新技術の公開をはじめ、人材育成や遊休地活用、雇用の創出などを実践してきました。私たちは地域、自然、未来との共生を目指しています。日本ワインが、日本と世界中の人たちに愛され親しまれるお酒になること。そして、日本を世界の銘醸地に──それが私たちの願いです。

ブルゴーニュワインの鍵を握るのは「テロワール」といっても過言ではありません。「テロワール」とは「ブドウ畑を取り巻く自然環境」のこと。ブルゴーニュにはなんと1,274もの区画があり、ユネスコの世界遺産にも登録されています。6代目当主のアルベリック氏は「Let Nature Speak（＝自然のありのままに委ねる）」という、人の手が加わり過ぎないワイン造りを心がけています。

創業者が購入したガロ・ロマン時代の採石場跡「クレイエール」における長期熟成と比類なき品質の追求による唯一無二のスタイルを誇ります。そのスタイルの守り人はシェフ・ド・カーヴを務めるシリル・ブラン。創業者の冒険心と歴代シェフ・ド・カーヴの伝統を引き継ぎ、自身の仕事とメゾンのスタイルが完全に融和するよう努めています。彼への最高の誉め言葉は15年後も「シャルルのワインはいつ飲んでもおいしい。」と言われることなのです。

創業者の「王妃にふさわしいシャンパーニュを」という強い想いから、洗練を極めたエドシックのシャンパーニュは宮廷で人気を博すようになり、当時のフランス王妃マリー・アントワネットへ献上されました。シェフ・ド・カーヴを務めるエミリアン・ブティヤ氏は「ワインメイキングとはテロワールを尊重し、ブドウ本来のポテンシャルを存分に表現すること。そのためにもブドウと向き合い、メゾンのスタイルを維持しながら、栽培・醸造における新たな手法をチャレンジする」ことを大事にしています。女優マリリン・モンローも「朝欠かさないのはパイパー・エドシック」という言葉を残すほど愛されたシャンパーニュです。

ルイ・ジャド社は1859 年に、由緒あるブドウ栽培家としての歴史を有するジャド家のルイ・アンリ・ドゥニ・ジャドによって創設されました。1794 年からジャド家が所有するシュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼルの総面積の半分や、1826 年に取得したボーヌ・ヴィーニュ・フランシュのプルミエ・クリュで、現在までモノポールであるクロ・デ・ズルシュールに加え、ブルゴーニュの銘醸格付け畑を次々に取得。現在約240haの自社畑を所有するブルゴーニュ有数の大ドメーヌとなるとともに、優れた品質のワインを提供するネゴシアン・エルブールとしても高い評価を受けています。

レア・シャンパーニュはフランス王妃マリー・アントワネットに献上された1 本のキュヴェにその起源を持ち、王妃にインスパイアされた革命的な精神で、ありきたりなシャンパーニュになることに抗う気高きシャンパーニュです。ボトルを飾るティアラは、宝石商アルチュス・ベルトランによるデザインで、王妃へのオマージュと自然に勝利したブドウを表現しています。過去半世紀でリリースされたヴィンテージはわずか数回。一般的に良年といわれる年ばかりではありません。シェフ・ド・カーヴが選ぶ特定の年。それは自然を手なずけ、熟練の技を駆使し比類なき個性を宿すと判断した年、それはまぎれもなく“レア”なヴィンテージになるのです。

テヌータ・ルーチェは、ワイン造りにおける偉大な2人の醸造家であるヴィットリオ・フレスコバルディ氏とロバート・モンダヴィ氏という、ワインへの情熱と卓越したワイン醸造の技術を持った2人により「前例のないユニークなイタリアワインを造る」ことを目指して設立されたワイナリーです。「モンタルチーノのユニークなテロワールを表現するトスカーナの最高級ワインを造る」という情熱で、初めてサンジョベーゼとメルローをブレンドしたスーパータスカンを生み出しました。

1978 年、ロバート・モンダヴィ社と『シャトー・ムートン・ロートシルト』を所有するバロン・フィリップ・ド・ロートシルト社が最高級のワインを造るために提携し、カリフォルニアのナパ・ヴァレーに、世界に誇るワイナリーを誕生させました。『オーパス・ワン』とは「作品番号1番」であると同時に「唯一の作品」を意味し、カリフォルニアワインの父といわれた故ロバート・モンダヴィ氏とボルドーの故フィリップ・ド・ロートシルト男爵の夢を引き継ぎ、カリフォルニアワインの名声向上に大きく貢献したプロジェクトといわれています。

「単に高級ワインを造ることだけを目指したわけではありません。ワインを通してアメリカに『ワインのある豊かな文化』をつくることを目指したのです。私にとってのワインは心の豊かさであり、アートであり文化、人生そのものです。」世界一流の料理・教育・芸術・音楽と共鳴し新しい文化を創造したロバート・モンダヴィ氏の卓越した情熱とビジョンがロバート・モンダヴィを世界有数のワイナリーに成長させました。

4代目チーフ・ワインメーカー、ピーター・ゲイゴ氏はそう語ります。1844年の創業以来、ペンフォールズの品質へのこだわりは、「ハウススタイル」によって支えられてきました。確立されたスタイルを忠実に守ることが求められるため、177年にわたるペンフォールズの歴史上、チーフ・ワインメーカーは4名しか存在しません。そのため、ヴィンテージごとの特長はありながらも、一貫した品質とスタイルが保たれるのです。ペンフォールズを代表する「グランジ」は超希少品であり、世界のコレクター垂涎のアイテムにもなっています。

水資源、生態系保護、再生可能エネルギー利用などの先進的な取組みを実施し、「自然・未来と共生したワイン造りを行う」ことをポリシーとしています。東京ドーム1,900個分もの畑を全て把握、管理するテクニカル・ディレクターのマルセロ・パパ氏は「品種ごとに最適な畑を選び、品種の個性を最大限に引き出すこと。そうしてできたブドウをベストブレンドすることで世界中の人に愛されるワインを造りたい。」という強い想いを持っています。

「アルゼンチンで最も優れたワイン」を造ることを目指し、最先端の技術を積極的に取り入れたトラピチェは、アルゼンチンのワイン造りの歴史を大きく変え、世界屈指のワイン生産国へと発展するきっかけとなったワイナリーです。「私は世界中で、私のワインを楽しんでいる人々の笑顔を見るのが目標です。’バランスの良い、飲み疲れしないワイン’を目指しており料理との相性が非常に良いのが特長です。」