トレス・ピコス × ボルサオ エクストラ・バージン・オリーブオイル

スペイン固有品種“ガルナッチャ”で世界No.1の造り手を目指すワイナリー『ボデガス・ボルサオ』は、2001年、スペイン北東部アラゴン州カンポ・デ・ボルハに設立され、設立後わずか10余年で世界的評価を確立した気鋭のワイナリーです。彼らがユニークなのは、ガルナッチャなどの地元原産の樹齢の高い古木を多く所有し、地元はもちろん、世界の熱狂的なワインファンからも愛されていることです。祖国の伝統品種を守り、継承し、現代的な美味しさを生む。彼らがガルナッチャにこだわり抜く理由が、ここにあります。

ボデガス・ボルサオのトップワイン「トレス・ピコス」は、ガルナッチャ100％のワインとして商品化された世界初のワインです。ファーストヴィンテージは2000年。2003年から、世界的に知られるワイン専門誌『ワイン・アドヴォケイト』で、13年ヴィンテージ連続で、90点以上を獲得し続けるなど、その品質は専門家にも高く評価されています。
因みに「トレス・ピコス」の名は、“3つの頂(トレス・ピコス)”をもつ、カンポ・デ・ボルハのシンボル‘モンカヨ山’に由来するもので、ラベルにも描かれています。

ボルサオ トレス・ピコス

【品種】
ガルナッチャ100％

【テイスティングコメント】
紫がかった濃いチェリーレッド色。熟した赤い果実のアロマとともに若干の花の香りがあり、ブラックベリー、プラム、なめし皮、ヴァニラ、プラムなど、様々な味わいが楽しめます。リッチなフルボディの赤ワインです。甘く心地よいタンニンが、長く、スムーズで、バランスの良いフィニッシュを演出します。

【料理との相性】
良質な脂の羊肉や牛肉の炭火焼き、ワインやベリーを使ったソースの肉料理、香りの強いチーズなど。

ボルサオのオリーブオイル
エクストラ・バージン・オリーブオイル
D.O. Aceite Sierra del Moncayo.

ボルサオのオリーブオイルは、アルベキーナという品種から造られており、柔らかくまろやかでバランスに秀で、熟したフルーツのニュアンスが特長です。また、わずかな苦みとほのかにスパイシーな刺激感も、搾り立てのエクストラ・バージン・オリーブオイルならではの特徴です。圧搾し過ぎると苦みが強くなりアンバランスになってしまうのは、ワイン造りと同じこと。ボルサオのオリーブオイルは、丁寧にやさしく搾られています。ヨーロッパでは、高品質なオリーブオイルを造るワイナリーが数多く見られますが、それもこうした理由によるものかもしれません。心地よい刺激感は、スパークリングワインの細かい泡と同じように、オイルでありながら、口中をスッキリさせてくれます。まずはシンプルに、バゲットと合わせてそのままご賞味ください。

ボルハ農業協同組合 組合長
リカルド・ミンゲス・マルティン
Ricardo Miguez Martín, Gerente, Cooperativo de Borja

●産地について教えて下さい。
私たちの産地は、バルセロナから内陸に約350キロ、標高2314メートルのモンカヨ山麓に広がり、冬は寒さ厳しく夏暑い、日較差の大きな典型的な山の気候です。ユニークなのは、年間を通して、モンカヨ山から‘シエルソ‘と言われる、瞬間最大風速44.5m/s(1954年)を記録したこともある、この地域独特の強い北西風が吹いていることです。人にとっては非常に厳しい自然環境ですが、ブドウやオリーブにはとても好ましい環境です。なぜなら、日中たっぷり太陽を浴びた木々は、夜はクールダウンされ、強風により病気や虫害から守ってもらえるからです。この地域のブドウとオリーブの栽培には長い歴史があり、今や私たちの生活と一体化していることが、写真からも感じていただけると思います。

●「ボルサオのオリーブオイル(Oleum de Borsao)」の造り方について教えていただけますか？
こちらは、スペイン北部で支配的な品種‘アルベキーナ’から造られる100％エクストラ・バージン・オリーブオイルです。最高レベルに成熟したオリーブを収穫し、厳しい品質チェックの後、低温でプレスして造っています。酸度がとても低く調和のとれた余韻の長い味わいに仕上がっています。因みにオリーブオイルの酸度は、搾油するオリーブの鮮度に直結し、基本的に酸度が低ければ低いほど良いとされています。EVOO(エクストラ・バージン・オリーブオイル)と認められるためには酸度が0.8％以下であることが必要条件ですが、この産地では、さらに厳しい0.5％以下を求めており、今回のオリーブオイルは、さらに低い0.4％以下となります。これは、収穫後すみやかにかつ低温でプレスを行うことにより実現されています。

●地元では、どのように愉しまれていますか？
まず、さまざまなサラダ、中でも米やマメを使ったサラダと相性が良いですね。また、よく熟成した生ハムをスライスしたバゲットにのせて、このオイルを少し垂らすと絶品です！これらは、一般的な肉料理ではないですが、「トレス・ピコス」ともよく合います。とてもシンプルですが、私たちは、食事の最初に、小皿にこのオイルを注いでパンを浸したり、直接パンに垂らして愉しみます。これは、食事の前に手を洗うのと同じくらい当たり前、日々の習慣となっています。
さらに、私たちの地元では、贅沢に炒め物や揚げ物をする際にもたっぷりと使います。エクストラ・バージンのオリーブオイルは、柔らかで、心地よく香り豊か、口当たりがまろやかなので、食材の味を際立たせるはたらきがあるからです。

●「ボルサオのオリーブオイル」は、どんな存在ですか？
ポリフェノールと抗酸化物質を多く含み、私たちにとって、地中海スタイルの食事(地中海ダイエット)を代表する健康的な食材。毎日の食卓に欠かさず用意されています。