アンデス山麓メンドーサを拠点に
アルゼンチンと世界をつなぐワイナリー
唐突ですが、富士山の標高は3,776.12m、その優美な姿は日本の象徴として広く知られる独立峰です。一方、アンデス山脈は、南北7,500km、最大幅750km、南米最高峰アコンカグア(6,960m)を筆頭に、6,000m級の高峰が20座以上聳え立つ世界最大の山脈です。トラピチェは、アンデス山麓の、標高500〜1,300mの高地で栽培されたブドウを使って、ワイン造りを行なう造り手です。日本のほぼ裏側、日本から最も遠いワイン生産国の一つ、アンデスの味わいをぜひお愉しみ下さい。
トラピチェとは
アンデス山麓メンドーサを拠点に
アルゼンチンと世界をつなぐワイナリー
トラピチェは、1883年、アルゼンチンのメンドーサに設立されたワイナリーです。‘アルゼンチンで最も優れたワイン’を自らが造ることを決意し、フランスのブドウの樹の導入、フランス産のオーク樽の輸入、ステンレスタンクの使用など、当時のヨーロッパ最高水準の技術を積極的に取り入れ、それまでのアルゼンチンのワイン造りの歴史を大きく変え、アルゼンチンが世界屈指のワイン生産国へと発展していくきっかけとなったワイナリーです。その決意は今も変わることなく受け継がれ、「アルゼンチン年間最優秀造り手賞」(※)をアルゼンチンで唯一4回獲得するなど、アルゼンチンを代表するトップワイナリーとしての確固たる地位を築いています。
(写真) トラピチェ
※出典:ARGENTINE WINE PRODUCER OF THE YEAR 2004/2006/2011/2012(インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション)
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ワイン産地について
アルゼンチン、メンドーサ州
〜アンデスに育まれる雄大なワイン産地〜
メンドーサは、ボルドー(フランス)や、ナパ・ヴァレー(アメリカ)などと並び、世界8大ワイン首都の一つに認定されています。
年間降水量約200mm、砂漠のような土地で良質なブドウを栽培するために、人々は、冷涼さを求めて、アンデス山麓の標高の高い土地にブドウ畑を切り開きました。そして、この標高の高さが、メンドーサのワインの味わいを決定付けています。日中は太陽の光をたっぷり浴び、夜間はクールダウンされるブドウは、酸を蓄えたままゆっくりと熟します。また、高標高の強い紫外線により、果皮は厚くなり熟したタンニン(渋み)、豊かなアロマ(香り)を身に付けます。さらに、アンデス山脈からの乾燥した風の吹き下ろしはブドウ畑を衛生的に保ち、灌漑はアンデスの清らかな雪解け水を利用して行われます。栄養に乏しい土壌で、ブドウは、生まれながら生き残るために戦わなければならず、個々のブドウの房は強く、バランスよく成長します。「素晴らしいワインは、素晴らしいブドウから」、素晴らしいワインが生まれる条件がたくさん揃ったワイン産地です。
(写真) アンデスを望むトラピチェのブドウ畑
ワインの特長
‘ワイン・レジェンド’が造る、 骨格やタンニンのテクスチャーの素晴らしいワイン。
トラピチェのワインは、チーフワインメーカーのダニエル・ピを中心に造られています。ピは、アルゼンチンの世界的プレミアム・レストランが主催し、アルゼンチンのワインビジネスにおける最高権威が選ばれるコンクール‘ガウチョ・ワイン・アワード(Gaucho Wine Awards)’で、「ワイン・レジェンド(伝説)」の称号を与えられた、アルゼンチンを代表するワインメーカーの一人です。
現在トラピチェは、アンデス山脈を見晴るかす丘陵地帯に1,255ヘクタールを超える広大な自社畑を所有し、そこから厳選されたブドウを使って、チャーミングでさわやかな果実味のワインから偉大な熟成の可能性を秘めたゴージャスな美食家ワインまで幅広く手掛け、骨格やタンニンのテクスチャーのすばらしいワイン造りを行なっています。
(写真) ダニエル・ピ
ユニークな魅力
牛肉大好き!アルゼンチン人が造る、肉に合うワイン‘マルベック’
アルゼンチンの人口1人当たりの牛肉消費量は約55kg!!!これは、日本人の約6倍に相当します。世界有数の肉消費国アルゼンチンでは、肉を使った料理が豊富です。
ワイン産地における‘ワインと食’は、切っても切れない関係にあるのは世界共通。肉をこよなく愛する人々が造る赤ワイン、中でもアルゼンチン栽培面積No.1のマルベック品種のワインは、肉料理と相性抜群です。
トラピチェのマルベックのワインは、しっかりした果実味ときめ細やかなタンニン、高地由来のピュアな酸、土壌由来のミネラル感が特徴です。冷製牛肉のカルパッチョやソーセージ、肉の煮込み、焼き肉、ステーキ、ラム肉まで、幅広く肉料理に合わせるならトラピチェのマルベックがおすすめです。