プライベート・セレクション ソーヴィニヨン・ブラン 2016

多彩な品種と冷涼な気候を表現したワイン

ロバート・モンダヴィでは、偉大なワインはブドウ畑で造られると確信しています。
「プライベート・セレクション」が生まれるブドウ畑は、「セントラル・コースト」と呼ばれる、カリフォルニア州の北部〜中央沿岸部に広がっています。カリフォルニアは日照量が多く暑いイメージがありますが、セントラル・コーストは、早朝海上で発生した冷たい霧が、ブドウ畑のある谷に沿って入り込み、朝から昼にかけての気温の上昇は穏やかで、夕方から夜間は急速に冷え込みます。
それぞれの気候や土壌に合わせて選抜され栽培されるブドウですが、さらに、冷え過ぎず、暑さにやられることもなく長く樹にぶら下がったまま、時間をかけて素晴らしい風味と凝縮感がもたらされます。そして最後に、主要品種を際立たせるブレンドの技。これらにより得られる、親しみやすく、様々な料理と完璧な調和を生み出すワインこそ「プライベート・セレクション」です。

写真:セントラル・コーストの霧や風をイメージしたラベル

ロバート・モンダヴィ プライベート・セレクション ソーヴィニヨン・ブラン

品種

ソーヴィニヨン・ブラン主体、マルヴァージアなど

テイスティングコメント

グレープフルーツやレモンの皮を思わせるさわやかな柑橘類のさわやかな香り、レモングラスのようなすっきりとしたフレッシュハーブの香りが印象的です。口に含むとさわやかな酸味と、熟した果実のジューシーな味わいが楽しめます。最後にわずかなミネラル感、生き生きとしたライムの皮のようなほろ苦さが感じられる、はつらつとした辛口ワインです。

料理との相性

魚介類と一緒に愉しみたい1本。カニサラダ、イカのグリエ、スモークサーモンや香草焼きの魚介類など。

ロバート・モンダヴィ
「プライベート・セレクション」シニアワインメーカー
ジェイソン・ドッジ

「カリフォルニアワインの父」として知られるロバート・モンダヴィ氏は、1913年6月18日、ミネソタ州ヴァージニアに、イタリアのマルケ州から移民してきた両親チェザーレとローザの長男として生まれました。ロバート10歳の時、家族とともにカリフォルニア州ローダイに移住。当時まだワインを飲む習慣がほとんどなかったアメリカにいながらブドウやワインのある環境で育つ中で、イタリアのように日々の食卓にワインがあり、人々がもっと気軽にワインを愉しむ風景を夢見るようになり、やがて高品質なワインを造ることが生涯のパッションとなりました。そして、1994年に誕生したのが、「プライベート・セレクション」の前身となる「コースタル」というワインでした。現在は「家族や親しい人たちと一緒に、食事の時間を楽しむことができるちょっと良いワイン」というコンセプトはそのままに、「ロバート・モンダヴィ プライベート・セレクション」として、アメリカや日本を始め、多くの方々に愉しんでいただいています。私は、ロバート・モンダヴィ氏の切なる願いから誕生した「プライベート・セレクション」のワインメーカーに就任したことに大変誇りを感じています。私の使命は、毎年ワインの品質を良くしていくことにあります。難しいですが、非常にやりがいのある仕事だと思っています。是非、私たちの造ったワインを、ご家族や親しい友人の皆様とお楽しみいただけたら幸いです。

ロバート・モンダヴィ氏の精神を受け継ぐワイナリー

ロバート・モンダヴィ氏が、カリフォルニア州ナパ・ヴァレーで自身の名を冠したワイナリーをスタートしたのは、1966年、53歳の時でした。
第一に、世界中の優れたワインの中でも抜きん出るワインを造ること。第二に、人々が毎日愉しめる、高品質で手頃な価格のワインを造り、アメリカはもとより世界中の食卓に届けること。
を使命として、革新的な精神と伝統を尊ぶ精神で、ワイン造りを芸術の域にまで高めました。彼の生涯をかけた情熱は見事に実を結び、ロバート・モンダヴィ・ワイナリーは、数々の偉大なプレミアムワインを世界中の食卓に届けています。

「ワインを日々の食卓に」

ロバート・モンダヴィ氏のこの理念は、イタリアからアメリカに移住した両親から受け継がれ、ブドウやワインに囲まれた日常の中で自然と生まれたものでした。イタリアの価値観、伝統、日常的な喜び−すなわち、おいしい食べ物、おいしいワイン、そして家族への愛−を深くアメリカの土地に根付かせたいという強い思いでした。写真は、モンダヴィ氏と、彼の最愛の妻であり、ロバート・モンダヴィ・ワイナリーの文化事業部門を担ったマーグリット・ビーヴァ―・モンダヴィ女史です。「人生を楽しむためにあるものはワインだけではなく、アート、音楽、料理と触れ合うことだ」と考える夫をさまざまな形で支援し、文化・芸術活動、医療活動を語る上で欠かせない存在でした。