近年脚光を浴びる、プーリアの注目ワイナリー
カンティーネ・ドゥエ・パルメは、イタリアの著名なワイン評価本『ガンベロ・ロッソ』で常に高い評価を得る注目ワイナリーとして取り上げられ、近年脚光を浴びています。『ドゥエ・パルメ』はイタリア語で「2本のヤシの木」の意味で、その名の通り、ワイナリーには2本のヤシの木があり、ワイナリーのシンボルとなっています。土着品種の持つ個性がしっかりと際立った、力強さの中にもエレガンスをたたえるワインを生み出しています。
カンティーネ・ドゥエ・パルメとは
イタリアワインガイド『ガンベロ・ロッソ』で常に高い評価を得る注目ワイナリー
カンティーネ・ドゥエ・パルメ社は、1989年に400のブドウ栽培農家によって設立されたプーリア州生産者協同組合です。イタリアワインガイド『ガンベロ・ロッソ』で常に高い評価を得る注目ワイナリーとして取り上げられています。(※)
※ フラッグシップワインである『セルバロッサ』は同誌の最高評価のトレ・ビッキエーリの常連です。
高品質なブドウ栽培への取組み
所有畑の総面積は2,200haとプーリア最大規模ながら、組合員一人当たりでは1〜2ha程度と、目の行き届く広さの土地を丁寧に管理しています。
また、より高品質なブドウを栽培する農家には、高いインセンティブを出すなど品質を守るためのモチベートがなされています。さらに、ヴィンヤード・マネージャーによる栽培技術指導も行われるなど、常に品質の向上に努めています。
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オリジナルサイト
ワイン産地について
イタリア、プーリア州 〜豊かな土壌と太陽に 恵まれた豊潤の大地〜
プーリア州は、イタリア半島最南部「長靴のかかと」と呼ばれる地方に位置し、広い平野を持ち、温暖な気候に恵まれている州で、農業大国イタリアの中でも特に農業が盛んな地域です。価格と品質のバランスが非常に良いワインを生産するエリアとして近年脚光を浴びています。オリーブオイル、タバコとともにワインはこの州の三大特産物になっています。
ワインの特長
固有品種を大事にするワイン造り
カンティーネ・ドゥエ・パルメでは、伝統的な植栽方法「アルベレッロ仕立て(※)」を採用している畑に補助金を出して保護するなど、伝統的な畑を守り、地域に根差した固有品種を大事にするワイン造りをしています。
また、品質管理面では、最新式の分析機器と生産ラインの充実を図るなど、常に安全でおいしいワインを提供するための近代化も積極的に推進し、個性的なワイン造りを可能にしています。
こうして、ネグロアマーロ、プリミティーヴォ、スッスマニエーロ、フィアーノ、マルヴァジーアなど多様な土着品種の持ち味がしっかりと際立った、力強さの中にもエレガンスが感じられるパルメらしい味わいを生み出しています。
※ アルベレッロ仕立て:支柱やワイヤーなどは使わずに、ブドウを1本1本独立して栽培する仕立て法。幹を低く剪定することで、プーリアのように高温で雨が少ない地域でも水分を樹全体に行きわたらせることができ、枝葉が自由に伸びるため、強い太陽による日焼けからブドウが守られ、質の良いブドウが栽培されます。この仕立ては、得られるブドウの品質は高いものの生産効率が悪いために最近減少しつつありますが、パルメではこの方法を保護することで、プーリア地域のアイデンティティーを保守しています。
ユニークな取組や魅力
ワインジャーナリスト宮嶋氏が語る”カンティーネ・ドゥエ・パルメ”
〜豊かな太陽が生むインパクトの強いワイン〜
南イタリアのプーリア州の南端に突き出したサレント半島。ここは豊かな土壌と太陽に恵まれた豊潤の大地です。その太陽の恵みを十分に受けた豊かなブドウから、力強く、濃厚なのに、飲みやすいワインが生まれます。サレントの暑い気候に適応したネグロアマーロ、プリミティーヴォ、マルヴァージアなどの固有品種の明確な個性も魅力です。カンティーネ・ドゥエカンティーネ・ドゥエ・パルメのワインは、南イタリアの太陽が感じられ、どこか懐かしい包み込むような優しい味わいです。
宮嶋 勲氏
ワインジャーナリスト。イタリアと日本でワインと食について執筆活動を行っている。イタリアでは2004年から「エスプレッソ・イタリア ワインガイド」の試飲スタッフ、2006年からはイタリアでもっとも定評のあるグルメガイド「ガンベロ・ロッソ・レストランガイド」の執筆に携わる。ワインセミナーの講師、講演を行う。