スコッチ、バーボン、カナディアン、世界の技術を融合させ、
ジャパニーズウイスキーに昇華させた先進の想いを継承し、この富士山麓の地でウイスキーをつくり続けています。
富士御殿場蒸溜所のつくり手の技と情熱が溶け込んだウイスキーを心ゆくまでご堪能ください。
富士御殿場蒸溜所とは
ウイスキーづくりに理想的といえる豊かな自然に恵まれた富士御殿場蒸溜所。
スコッチ、バーボン、カナディアン、世界の技術を融合させ、ジャパニーズウイスキーに昇華させた先達の想いを継承し、この富士山麓の地でウイスキーをつくり続けています。
ひとつの蒸溜所でモルトウイスキー、グレーンウイスキー両方のウイスキーをつくるのは世界でも珍しいこと。
先達から受け継いだ技術に日々磨きをかけ、理想のウイスキーを探求しています。
ブランドヒストリー
富士山麓、そこはウイスキーづくりの理想郷。
蒸溜所周辺は「水土野(みどの)」と呼ばれ、古くから水が豊富な場所として知られていました。
富士山の東斜面2,000m付近に降った雨水が、約50年の歳月をかけて濾過され、やわらかくミネラル豊富な水となります。蒸溜所ではその水を地下100mの深井戸から汲み上げ、マザーウォーターとして使用しています。
この自然の恵みにあふれた富士の麓に、世界のウイスキーづくりの技術が持ち込まれ、富士御殿場蒸溜所は生まれました。
雄大な自然の息吹をその香りと味わいに溶け込ませながら、ゆっくりと熟成を続ける原酒たち。
美しく澄んだ水と空気、そして緑の森に包まれた富士御殿場蒸溜所は、ウイスキーづくりに適した“理想郷”といっても過言ではありません。
マスターブレンダーより
富士御殿場蒸留所のマスターブレンダーである田中城太が、ウイスキー業界の国際的アワード「アイコンズ・オブ・ウイスキー2017」において、「マスターディスティラー/マスターブレンダー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、本年の“世界最優秀”のブレンダーに輝きました。
この度は名誉ある賞を頂戴し大変光栄に存じます。
これは創業以来40数年間のキリンウイスキーづくりに携わった人々の英知・技術、そして情熱の結晶だと思っています。原酒と原酒だけでなく、ヒトとヒト、モノとヒト、そして現在・過去・未来を繋ぐ、ブレンダーとしての役割にやりがいを感じると共に、その責任に身の引き締まる思いです。
これからもこの賞に恥じることのないよう研鑽を重ね、更に「美味しい!」と言っていただけるウイスキーづくりにパッションを 注ぎながら真摯に取り組むことをお約束いたします。
DRINXのような特別な場で、私どもの商品や情報、そしてつくり手としての想いを皆様に直接、発表できることをとても有難いと思っています。
これからも、随時、ご紹介して参りたいと存じますので、今後ともご支援の程、どうぞ宜しくお願い致します。
キリンビール(株)マスターブレンダ― 田中城太
富士御殿場蒸溜所のウイスキーづくり
富士御殿場蒸溜所がめざしたのは、日本人に合うウイスキーをこの地でつくること。
それは“クリーン&エステリー“なウイスキー。世界のウイスキーづくりの技術と日本人の感性をかけ合わせ、スコッチでもバーボンでもない、日本人の嗜好に合うウイスキーをつくりだす。それが私たちのチャレンジの始まりでした。
ひとつの蒸溜所でモルトウイスキーとグレーンウイスキー、両方のウイスキーをつくるのは世界中を見渡しても稀なこと。
複数の蒸留器を駆使して、多様な味わいのグレーンウイスキーをつくり分け、ウイスキーの無限の可能性を追求しています。
富士の伏流水をマザーウォーターに
約50年の歳月をかけて濾過されたやわらかくミネラル豊富な富士の伏流水。富士御殿場蒸溜所では、ウイスキーづくりのすべての工程で富士の伏流水を使用しています。有機物が非常に少なく、適度のミネラル分を含んでいるため、デリケートな香りで雑味のない、ここでしかつくることのできない“クリーン&エステリー”なウイスキーができあがります。
複数の蒸留器を駆使したグレーン原酒づくり
富士御殿場蒸溜所では、マルチカラムと呼ばれる連続式蒸留でつくられる穏やかなライトタイプのグレーン原酒だけでなく、ケトル&カラム蒸留器(バッチ式蒸留)による馥郁とした味わいのミディアムタイプのグレーン原酒や、ビアカラム&ダブラー蒸留器(連続式蒸留)を用いた華やかなヘビータイプグレーン原酒もつくっています。一般的にグレーンウイスキーは、香味の主体となるモルトウイスキーを飲みやすくするためのライトなもので、単独で飲まれることは稀です。しかし、私たちはグレーン原酒にこだわります。私たちが理想とする“澄んだ味わいの中に広がる樽熟香”を極めるために、そしてジャパニーズウイスキーならではの繊細さとやわらかさ、さらには華やぎや優雅さを表現するためには、グレーン原酒が鍵となるからです。
熟成。それは、深く永い時間の魔法
北米産ホワイトオークの小さな樽に詰められた原酒は、富士山麓の澄んだ空気と冷涼な気候の森の中で静かに熟成を重ねます。そして、一樽一樽それぞれが最高のタイミングで深く永い眠りから目覚めたとき、澄んだ味わいの中に甘やかな樽熟香を放つウイスキーが誕生します。