【2016年9月レポート】シャトー・メルシャン テイスティング&マリアージュセミナー

2016.10.06

9月は、日本が誇る日本の品種、「マスカット・ベーリーA」を極めるセミナーです。同じ品種でありながら、テロワールやワイン造りの違いで生じる個性の違いを、トーキョー・ゲスト・バル自慢のお料理と一緒に味わって頂きました。


〜ワインシーズン到来!日本固有品種マスカット・ベーリーAの個性を愉しむ〜

9月のセミナーは、Monthly Chateau Mercian 9月号で特集されている、“マスカット・ベーリーA”にフォーカスいたしました。

“マスカット・ベーリーA”は、1927年に川上善兵衛により、マスカット・ハンブルグ(Muscat Hamburgh)を父、ベーリー(Bailey)を母として交配された日本固有の生食・醸造用品種で、キャンディのような甘い香りが特長で、優しい口当たりとなめらかな味わいの果実味のある赤ワインとなります。

今回は、シャトー・メルシャンが長い時間をかけ、様々な手法で造り上げてきた“マスカット・ベーリーA”品種のワインのそれぞれの個性を存分に愉しんでいただけるよう、米川講師が、嗅覚の特徴、色の三原色に例えた嗅覚の五原色+二原色、さらに香りの利き方を丁寧に詳しくレクチャー。その後に、個々のワインの解説とともに、皆様ご自身でロゼ1種類、赤5種類のマスカット・ベーリーAのワインをテイスティングいただきました。

また、今回のワインは、『日本のあわ 穂坂マスカット・ベーリーA』に始まり、『シャトー・メルシャン 山梨マスカット・ベーリーA 2014』、ワイナリー限定品『シャトー・メルシャン 勝沼マスカット・ベーリーA 2014』、『シャトー・メルシャン 穂坂マスカット・ベーリーA 2013』、ワイナリー限定品『シャトー・メルシャン 穂坂マスカット・ベーリーAセレクテッド・ヴィンヤーズ 2013』、同じくワイナリー限定品『シャトー・メルシャン 山梨マスカット・ベーリーA キュヴェ・ウエノ 2014』という錚々たるラインナップ。

テイスティングでは、ワインの味を決める3つの要素 @ブドウ品種Aブドウの産地の気候と土壌Bブドウ栽培・ワイン醸造にかかわる造り手 のうち、一つが同じでも、残りの二つが違うことでどれだけの個性が生まれるかを皆様ご自身で実感いただき、「同じブドウでもたくさんのバリエーションのワインができることに驚いた」「それぞれに違いがある。自分の好みはこのワインです」など、たくさんの感想をいただきました。普段から何種類ものワインを飲み比べるチャンスはそうないと思いますが、今回は特に同じ品種を6種類も飲み比べるという貴重な機会。皆様、風味の違いをご体感いただき、とても楽しんでいただけたようでした。

一番人気のマリアージュのコーナーでは、それぞれに合わせるお料理の他、収穫の時期ならではということで、米川講師自ら山梨に赴き、これらのワインの原料となるブドウもご用意。『山梨マスカット・ベーリーA』の原料の一部となる「佐藤園」の“マスカット・ベーリーA”、『山梨マスカット・ベーリーA キュヴェ・ウエノ』の原料となる「上野園」の“マスカット・ベーリーA”も、ワインと一緒に味わっていただきました。いろいろなお料理とワインを味わっていただく中、例えば「信州サーモンとアボカド、玄米のグレインズサラダエルダーフラワードレッシング」が『勝沼マスカット・ベーリーA 2014』に合うと思う方、『穂坂マスカット・ベーリーA セレクテッド・ヴィンヤーズ 2013』に合うと思う方など様々で、人によって感じ方が違うマリアージュの組み合わせに、皆様驚きの連続だったようです。

マリアージュは毎回人気のセミナーの中でも特に反響が大きいパートで、テイスティングしたときのワインのイメージと、お料理とともに味わう時のワインのイメージが変わるという感想をくださる方がとても多いです。ご自宅でお気に入りのワインをゆっくりと味わっていただくためにも、ぜひ一度、セミナーにご参加ください。ワインがどのように造られているのかを聞き、様々なワインを飲み比べていただき、様々なマリアージュをご体験いただくことで、さらにワインの世界が広がっていくことと思います。皆様のご参加、お待ちしております!