お酒と手作りフレッシュチーズのある時間

2017.11.02

風もだんだんと冷たくなり秋の深まりを感じる今日この頃。寒くて外に出かけるのも気が進まないという日は、家で友人や家族と好きなお酒を囲んでゆったりとした時間を過ごすのも良いものです。家にわいわいと人が集まるときには、ワインやウイスキー、ビールなど、色々なお酒の種類があることも多く、どんな料理を用意しようか悩むかもしれません。そんなときは、家でフレッシュチーズを作ってみるのはいかがですか?フレッシュチーズにちょっとしたアレンジをすることで、さまざまなお酒と合わせて愉しむことができます。そこで今回は、フレッシュチーズの作り方に加え、ワインだけでなく、ビールやウイスキーにも合うフレッシュチーズのアレンジをご紹介します。

フレッシュチーズをつくる週末

親しい人と好きなお酒を囲むホームパーティ。

お酒に合うおつまみをお店で買うのも良いですが、時間にゆとりのある週末には、家で作ることができて好みの味わいに調整もできる自家製フレッシュチーズを作ってみましょう。

チーズには熟成タイプと非熟成タイプがあります。非熟成タイプのフレッシュチーズの中でも簡単なカッテージチーズやクリームチーズなどは、材料もシンプルで家でも気軽に挑戦できます。

カッテージチーズの材料は牛乳、レモン汁、塩といたってシンプル。クリームチーズは、カッテージチーズの材料である牛乳の一部を、乳脂肪分の多い生クリームに置き換えることで作ることができます。

牛乳が多ければさっぱりと、生クリームが多ければクリーミーで濃厚な味わいになり、好みに応じて調整できるので、お気に入りの配合を見つけてみてください。合わせるお酒によって配合を変えてみるのも良いかもしれません。

自分で作ることで話の種にもなるフレッシュチーズ。ホームパーティにあると、より一層豊かな時間が過ごせます。

カッテージチーズの作り方


<材料>

  • 牛乳 500ml(クリームチーズを作る場合は、牛乳350mlと生クリーム150ml)
  • レモン汁 大さじ2
  • 塩 ふたつまみ

<作り方>

@鍋に牛乳を入れ中火にかける。混ぜながら60℃になるまで温める。

Aレモン汁をまわし入れ、十字を書くように軽く混ぜたら、分離するまで10分ほど置く。

B容器にザルをセットし、その上にガーゼを敷く。Aが完全に分離したらガーゼの上に鍋の中身を注ぎ、水分を切る。水滴が落ちてこなくなったら軽く絞り、別の容器に移して塩をふって混ぜる。

【Point】

クリームチーズを作る場合は、基本的な割合として牛乳350mlと生クリーム150mlを使用するのがオススメですが、お好みで調整してください。作り方はカッテージチーズと同じです。

チーズとお酒のおいしいマリアージュ

ベーシックな手作りフレッシュチーズを作ったら、自分の好きなお酒に合うようアレンジしてみましょう。

たとえば、白ワインに合わせるなら、さっぱりとした口当たりのカッテージチーズに、熱湯で柔らかく戻したドライトマトやバジルを加えて和え、エキストラバージンオリーブオイルを回しかけると、爽やかなカプレーゼ風の一皿になります。

バジルの爽やかさとドライトマトの酸味が、白ワインとよく合います。

ビールに合わせるなら、カッテージチーズにサーモンや枝豆を加え、レモン汁やエキストラバージンオイル、塩をふりかけて和えた一品。

さっぱりとしているカッテージチーズも、サーモンを入れることで脂がほどよく混ざり合い、まろやかになります。塩のアクセントもビールによく合います。

ウイスキーに合わせるなら、クリームチーズに白みそとドライイチジク、くるみ、みりんを入れて和えるのがオススメ。なめらかな口当たりにほどよい甘さも感じられます。

クリームチーズを作るときに使用する生クリームは、牛乳に比べて乳脂肪分が多く含まれているため、カッテージチーズよりも仕上がりが濃厚になり口の中でウイスキーとほどよく溶けあいます。歯ごたえのあるくるみや、ぷちぷちとした食感のイチジクで、さまざまな食感が楽しい一品です。

自分好みの味わいにすることができる手作りフレッシュチーズ。材料の割合や和えるもの次第で、一緒に愉しむお酒の幅も広がります。自分の好きな食材と和えてみて、お気に入りのレシピを探すのも楽しみ方のひとつです。また、友人と好みのお酒を持ち寄れば、普段飲まないようなお酒を試すきっかけにもなり、フレッシュチーズとさまざまなお酒とのマリアージュを愉しむことができます。

簡単に作ることができる自家製フレッシュチーズで、お酒との新しいマリアージュを探す豊かな時間を過ごしてみませんか。

(レシピ:齊藤真貴子)