雨の日こそ楽しみたい、鎌倉週末散策
2017.06.29
じめじめとした梅雨がやってきました。雨の日というのは、買い物に出かけても買ったものが濡れてしまったり、傘をさすことがわずらわしく、家にこもりたくなってしまいがちですよね。観光地に出かけても、晴れていた方が写真映えもするし、より一層リフレッシュもできたのに、と残念に思ってしまいます。そんな梅雨でも出かけたくなるのが、都内から電車に乗って約1時間で行ける鎌倉。今回は、雨の日でも傘をさして歩きたくなる、鎌倉の楽しみ方をご紹介します。
鎌倉で朝食をいただく
神社仏閣が多いことから、神社やお寺巡りなど朝からでも楽しめる鎌倉。せっかくなら朝ごはんも鎌倉で食べてみてはいかがでしょう。
鎌倉駅の近くには観光客向けのお店も数多くありますが、早朝から働く八百屋さんなどが集う、地元に根ざしたお店もあります。鎌倉に暮らす人が毎日通っても飽きないやさしい味で、その朝仕入れる食材によって、急遽メニューに取り入れることもあったりと、鎌倉に住む人の息吹を直に感じられます。
日本らしい風景を楽しむ
お腹が満足したら、次は観光ですよね。
何百年もの歴史がある古都、鎌倉の風景を色濃く残す寺社や庭園の風景は、一瞬でタイムスリップしたような気分にさせてくれます。そんな鎌倉では、電車やバスにすぐ乗ってしまうのではなく、時間に余裕があれば地図を頼りに、風景を楽しみながら歩いて向かうのがおすすめ。歩いていて目にとまったお店を覗いたり、人通りが少ない裏道を歩いて草花や建物など街の様子を楽しんだりしていると、あっという間に時間が経ってしまいます。
散歩の途中、ふと立ち止まった先で見つけることができる庭や草花からは季節の移ろいを感じられ、苔むした庭や階段、竹林などは鎌倉の古からの営みを感じさせてくれます。晴れた日よりも、雨などで水分を含んだ時の方がより青々と水々しく見える苔や紫陽花は、雨の日にこそ訪れたいと思わせてくれます。
お気に入りの“おやつ”探しの旅に出る
鎌倉といえば食べ歩きが楽しい街。鎌倉駅の目と鼻の先にある小町通り沿いには、小ぶりで美味しい食べ物を売っているお店が軒を連ね、平日でも多くの人でにぎわっています。鎌倉駅周辺だけではなく、江ノ電沿いの通りにも多く点在しています。
小ぶりの食べ物であれば、色々なお店の物を味わうことができますよね。自分のおやつとしてお店を巡って色々な味を試したり、家族や友人への手土産として持ち帰るのもいいかもしれません。
海岸で夕涼みを楽しむ
鎌倉は古都というイメージが強い一方、海が近いため、どこにいてもすぐに海に出ることができます。夏には花火大会が開催され、海の家が立ち並び、多くの人が行き交う場所になりますが、今の季節はゆったりとした時間が流れています。
サーファーが波に乗る様子を眺めながら波の音に耳を傾けてみる時間も、格別なものになるでしょう。
鎌倉で夜ごはんをいただく
観光地である鎌倉は、夕方になると昼間のにぎやかさが嘘のように、多くのお店が閉まってしまいます。それでも、鎌倉でゆっくりと夜ご飯を食べたりお酒を飲んだりしたいときは、地元の人が集まる食堂に行くのはいかがでしょう。
その日一日の思い出を振り返りながら、地元の人やお店の人と語らう時間も、思い出のひとつに加えられるのではないでしょうか。
観光地で人が多いというイメージの鎌倉にも、そこに住んでいる人がいる。雨の日の鎌倉は、そんな鎌倉の
“素”の部分を感じることができるのかもしれません。
鎌倉は、道を歩くだけでも季節の移ろいが感じられ、ふと足を止めて眺めたくなってしまいます。毎日の忙しない日常に疲れてしまったら、気持ちをリセットしに鎌倉へ訪れてみてはいかがですか?
取材協力
COBAKABA(コバカバ)
神奈川県 鎌倉市小町1-13-15
杉本寺
神奈川県鎌倉市二階堂903
麩帆(ふはん)
神奈川県鎌倉市長谷1-7-7
満(まん)
神奈川県鎌倉市材木座3-3-39