タワレコ渋谷店と一緒に選ぶ、BEERMUSIC!
2016.07.21
こんにちは。梅雨も明け、いよいよ待ちに待った夏がやってきましたね!夏といえば自然と外に出かけたくなりますが、そんな時、一緒におともしたいのはお気に入りのMusic!リラックスしたいとき、友達と海ではしゃぎたいとき、旅先のお部屋で非日常に浸りたいとき、お気に入りのビールと音楽が一気にその雰囲気へと連れて行ってくれます。
今回は音楽といえばあのお店、同じ渋谷区にある有名レコードショップ、タワーレコード渋谷店のバイヤー、北爪啓之さんと Spring Valley Breweryのヘッドブリュワー 福井が、SVB のビールとともに聞くならどんな音楽か、音楽談義に花を咲かせてきました。
選曲していただいた北爪さんは音楽だけでなくビールも相当お好きなようで、使われている原料やそのビールのコンセプトも含めぴったりの音楽をご紹介いただき、あらためて音楽の奥深さを感じました。今回、北爪さんからいただいたレビューはこちら。
496
Beer Impression:
苦味と芳醇な香りのバランスがアート!
Music Keywords:
高音から低音と様々なメロディ、優しく芳醇な歌声に包まれる音楽
COPELAND
Beer Impression:
口に含むと感じる豊かさがノスタルジーで 懐かしい
Music Keywords:
古さと新しさが入り混じるアメリカの原風景
JAZZBERRY
Beer Impression:
フルーツという先入観で飲むと、意外にドライ
Music Keywords:
ベリーとビールの発泡感、不規則なリズム
on the cloud
Beer Impression:
香りと軽さ。浮遊感を感じるビール
Music Keywords:
青い空、雲の上をふわふわ飛ぶ鳥、散歩をしたくなる音楽
Daydream
Beer Impression:
飲みやすいイメージの中に強烈な山椒のスパイス感
Music Keywords:
わびさびのような緩急、離れられなくなる緊張感
Afterdark
Beer Impression:
コーヒーのほろ苦さが引き締める甘さ
Music Keywords:
漆黒ではなく、徐々に夜が白んでいくようなチルアウト感
実際の選曲はタワーレコード渋谷店のFacebookページでもご紹介いただく他、SVB の店舗でも店内BGMとして流れる予定ですのでそちらも要チェックです。それでは二人の BEERMUSIC をじっくりご堪能ください。
北爪さん(以下、敬称略):ビールは色々飲んできましたが、コアシリーズの6種類は攻めてますよね。実験性が強くて新しさも目指していますが、立ち返る場所がちゃんとあるからこそ挑戦できるんだと思いました。その中でもフラッグシップの「496」にはあの苦いけど飲みにくくなく香りが芳醇な感じにアート性を感じましたね。
福井:個性はしっかり出すという中で、ビールの本質的な美味しさはきちんと造り込んでまとめるのが大事だと思っています。今までビールがそこまで好きではなかった人に、「ビールっておもしろい」って思ってほしくてスタートしました。結果、純粋にビールとしてのおいしさが追求できたと思っています。
北爪:どれもきちんと飲みやすいですよね。
福井:飲みやすくてなんぼだと思っていますし、何杯飲んでも飲み飽きないのがビールの良さだとも思っています。
北爪:6種類もあれば、人によって好みが違っても何かしら好きなものを見つけてもらえるように、バラエティに富んだ種類をつくることができますよね。それは音楽もそうで、みんながいいっていう音楽ってあり得ないんですよ。だから音楽っておもしろいんです。
福井:嗜好品って生活必需品ではないですが、音楽もビールも人生のスパイスだと思うので、極めようと思えばいくらでも極められます。それが、個性となって出ていって、だんだんとアートのような世の中になるのかなと思っていますね。
北爪:「COPELAND」はどこかノスタルジーを感じさせるので、飲んでいて子供の頃のことを思い出したりもしました。曲も、古き良きアメリカの懐かしい風景などを想起させる音楽がCOPELANDにはぴったりかなと思いました。朴訥としていて、それでいて豊かなイメージです。
福井:オーセンティックで豊かさがあって、でも朴訥ってすごいよくわかります。古すぎないけどほっとする感じ。
クラフトビールでも音楽でも、新しいものはどんどん生まれていますが、ここが原点だという軸があるからこそ、安心して新しい挑戦ができるのかもしれませんよね。
福井:実は前に、音楽を聴きながらビールを飲んだら味がどう変わるかを試す会に参加したことがあるんです。その時にも音楽によって味が変わる体験をしたので、今回も、北爪さんセレクトの音楽を聴きながらビールに焦点を当てた曲と合わせて飲むことで、改めて親和性を感じることができました。
北爪:いや、音楽とビールも本当に奥が深いですよねえ。ちなみに、「JAZZBERRY」の名前はまさに音楽要素が入っていますよね。味に甘みはあるけど、僕はどこかクールな印象がしました。
福井:香りや甘さも感じますが、メインの骨格がしっかりとしたビールなので、実際はそんなに甘くないんです。香りはフルーティだけど、酸味でしっかり味が引き締まって、ビールらしく終わるのがクールに感じたのかもしれません。名前も音楽的ではありますが、それだけでなくその先にある味や香りに込めた想いみたいなものも汲み取っていただいて嬉しいです。やはり、深いですね、ビールと音楽。
いかがでしたか?
ビールも音楽も人の五感で感じるもの。そのためその時々のコンディションによっても感じ方が変わったりすることもあります。飲みながら一緒に聴く音楽によってより味わい深く感じたり、同じ音楽を聴いていても一緒に楽しむビールがより気持ちを高めてくれることだってあるでしょう。そんなビールと音楽の親和性、それぞれのスペシャリストのお二人の対談により、より親密に感じることができたのではないかと思います。
いつも何気なく飲んでいるビールも、何気なく耳にしている音楽も、お気に入りを組み合わせて選んで持っていけば、どこへ出かけてもより自分らしい時間を築けるはず。
ぜひこの夏、ビールと音楽で楽しんでみては?
*今回SVBの6種類の定番ビールに合わせた音楽は、TOWER RECORDS渋谷店のFacebookページにて公開中!そちらも合わせてご覧ください。
福井 森夫(MORIO FUKUI)
SPRING VALLEY BREWERY のヘッドブリュワー。定番商品に加え、DRINXでも登場している限定ビールや店舗限定ビールなど、年間40種類以上のビールのレシピ開発に打ち込んでいる。
北爪 啓之(HIROSHI KITAZUME)
TOWER RECORDS 渋谷店の洋楽バイヤー。音楽ライターも務め、イベントやメディアにも度々出演したりと、音楽の波及に勤しんでいる。